「それが、この石だと言われいる。我が国の王家の石だ」



その手に納まる、その美しい宝石を見つめる


薄い白を帯びた色

しかし、光があたる度に虹色に光る

この国を映し出したように美しい――王家の石




思わず、その美しさに見惚れていると

レイアが再び、言葉を落とした




「その男の名は、ルイ=グラディウス」




彼女の声が伸びる

真っ直ぐに俺の耳に届いて、目を見開かせる



グラディウス――?

それは





「竜族だ」