あれから、何日も経った

季節も移り変わろうとしている

それなのに、俺の心は変わらず頼りなく揺れている




そんな中、王宮にいても考え込んでしまうだけだと思って外に出る事にした






「――雨が降りそうだ」



見上げた空に小さく呟く

こんな日に限って、曇り空



でも、良かったのかもしれない

今の俺には、あの空の水色は苦しすぎるから



見上げた空を瞳の奥に閉じ込めて

その場に座り込む



どこか、ひんやりした草の感触が

ふわふわと浮かぶ俺の心を繋ぎとめてくれる