森の中にポツンと浮かぶ、小さな池
太陽の光が木々を通さずに、その池に直接降り注いで輝く
キラキラと
惜しげも無く
中を覗くと、透き通った水が揺らめいて
覗き込んだ自分の姿が鏡の様に映った
まさか、中から女神が出てくるとか
そんな類か?
そう思ったら、そうとしか思えなくなってきて
必死に池の中を覗き込む
すると
「何をしている」
「いや…まさかと思って」
「そんな事をしていても、誰も出て来ぬぞ」
呆れた声が俺の背を叩いて慌てて隣を向く
すると、クスクスと小さな口に手を添えて笑うレイアが必死に池を覗き込んでいた俺を見つめていた