――それから俺達は馬に乗って森に入った
馬で行こう。という彼女に
馬に乗れるのか? と尋ねた俺を睨みつけるレイア
すると、天馬の様に美しい白馬に跨って、急に駆けだした彼女
その姿に息を飲む
凛とした姿で馬に乗り、騎士顔負けの馬術で草原を走りだした彼女
黄金に輝く髪をなびかせて、風の様に世界を駆け回っている
その姿があまりにも美しくて
目が離せずに、ただその姿をじっと見つめた
そして、一糸乱れぬ様子で俺の元まで来て
俺を馬上から見下ろして、不敵に笑った
「なめてもらっては困る。私はこの国の王女だぞ」
「――恐れ入りました」
あんぐりと口を開けた俺を見て、レイアはクスクスと笑っていた