そう言ってたけちゃんは、

どっかに行ってしまった。

「たけ…ちゃ…ん」

あたしは、起きた。やっぱり

泣いていた。顔に泣いた跡がある。

鏡を見ながらそんなことを

思っていた。

「久美…あんた、学校あるわよ。」

そうだ…。

学校のことを忘れていた。

「うん。」

適当に返事をして準備していたら

お母さんが

「今日、学校休む?体調は、大丈夫?」

と、心配して言ってくれた。

お母さんの顔を見ると

目の下にくまができていた。