「帰るわよ!!!」

あたしの腕をグイっと引っ張る

お母さん。

お母さんの力には勝てない。

「やだよ!!やだよ!!

たけちゃん!!!だれかぁ!!」

パシっ

ぇ?

「あんただいじょぶか?」

そう言ってあたしの手を

握る男の人。

「あっ。ありがとうございます!

それじゃぁ。」

あたしは、急いで霊安室に入る。

「たけちゃん。あたし…

ずっと側にいるからね。」

ずっと…ずっとだから。

「お前…」

さっきの人だ。

「入ってくないでよ!!」