「そうだよ!!だから!!!

だから!!!あたしを1人にしないで!!」

たけちゃんだけだよ!!

あたしを守ってくれるのは…

「たくっ。安心…しろよ…」

そう言ってあたしの頭をなでた。

あたしに顔をみせるとそのまま…

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「久美!!大丈夫?」

はっと気づき、顔を上げると

「お母さん。」

一瞬たけちゃんかと思ってしまった。

ばかなあたし。たけちゃんは、もう

いないのに…。

「久美…行きましょう。」

「うん。」

行き先は…霊安室。

白い布がたけちゃんの顔を

覆っていた。