栞夏「会いたいから来た?」

聡太「そりゃ、もちろん。」

さっきの言葉に頭がループする。

栞夏「そんな、変な言い方しないで気持ち悪いよー?www」

聡太「うるせっ!www」

また思ってもない事言ってしまう。
なんで私はこう素直になれないの?

栞夏「だってそんな言い方いつもしないじゃんwww」

聡太「そうだなwww」

他愛もない話をしてもう外は真っ暗。

栞夏「帰んないのー?」

聡太「えー。」

栞夏「帰れー。」

本当は一緒にいたいっ!とも言えず。

聡太「帰りますよー!」

栞夏「バイバイ」

聡太「ぼーっとして事故にあったりすんなよな!」

栞夏「わかってるよー。」

心配してくれてのかな。
少し嬉しくて玄関まで見送って。

帰ったのを確認して部屋に戻った。

ーガチャー

ドアを開けると何やら携帯の音。
確実に私のではない。

栞夏「やっぱり…」

聡太が忘れちゃったんだ。
携帯がないと多分大変だと思うから
私は聡太の携帯を持って家を出た。

家は近いけど並びにある。


栞夏「聡太っ…」

私の声は風と共に無くなった。

前にいた聡太を呼んだら。
一番見たくもなかった。





杏華と聡太がキスしてるとこなんて……。