学校につくそうそう、親友の杏華が話しかけてきた。
杏華「今日も一緒に登校ですか!?」
からかうように言ってくる杏華。
でも、私は素直になれなくて…
いつも、真逆のことを言ってしまう。
栞夏「違うよー!聡太がついてくるのー!」
杏華「そっかwwwwww」
栞夏「何その信じてない感じなwww」
杏華「栞夏嘘つくの下手すぎー!」
栞夏「えっ?」
見事なタイミングでチャイムが鳴った。
聡太の席を見ると机に顔を伏せて寝てる。
授業中は、さすがに起きてる。
なんか、無意識に見ちゃうくせがあって自分でもびっくりする。
目が合うとすぐ逸らす。
栞夏「はぁー。」
今日も伝えられないまま一日は終わってくんだ。
そんなことを思いながら机に肘をついてた。
すると、
杏華「栞夏、ちょっといい?」
栞夏「何ー?」
杏華に言われるがままついて行った。
杏華「私、好きな人できたっ!」
栞夏「だれだれ!?」
杏華「三上くん。」
栞夏「えっ?」
聞き間違いであってほしい…。
そう願うだけだった。
でも、やっぱり聞き間違いじゃなくて。
杏華「栞夏と三上くん付き合ってるか心配だったけど付き合ってなくてよかったー!」
栞夏「…そうだね(笑)」
杏華「応援してね!」
栞夏「うん。」
ほら、また嘘つく。
親友の好きな人は私の好きな人でもありました。