教室に戻ってみたけど
聡太はもういない。

部活じゃないし…。

帰っちゃったのかな。

そう思って少しションボリしていた。

大祐「田代?」

栞夏「あっ、大祐くん。」

大祐「大丈夫か?」

栞夏「何とか杏華と仲直りできた。」

大祐「おおおっ、よかったな…。」

何故か少し沈黙が続き。
その沈黙を破ったのは大祐くんだった。


大祐「俺さ…田代が好き。」

栞夏「へ?」

大祐「でも、田代は聡太が好きだってわかってるから。」

栞夏「…」

大祐「だから、返事はいらない。とにかく、聡太に伝えてこい。」

栞夏「うん。」

杏華と大祐くんに背中を
押されまくりな私。

私はスクバを持って
全力疾走で走っていた。


聡太…


今の私なら絶対伝えられる。

幼馴染みな君に惚れて
何年たったんだろう。

そんなことを考えて
聡太を探していた。


でも、家に行っても聡太はいなかった…。

聡太どこにいるの?