聡太「えっ?」

栞夏「聡太、杏華のこと大好きだったから私言えなかった…」

聡太「…」

栞夏「ごめんね。」

涙が溢れ出る前に私は
聡太の前から去った。

気が付けば屋上。

めちゃくちゃ夕日が差してて
綺麗だった。

でも、こんなに泣きたい時だからこそ
雨でもよかったかもって思った。

そしたら、泣いたって
わからないでしょ?

だから、こんな時に雨が降ってほしかったな。

私は自分から独りぼっちになったんだ。

自分から大切な人を離れさせてる。

素直になれず。

精神的にも少しだけ限界を
向かえていた。

栞夏「あれ?」

気がついたら周りは真っ暗。
私、寝ちゃったんだ…。

帰ろうとして立ち上がり。

薄気味悪い廊下をスタスタ歩いた。

私たちの教室だけ電気が点いてる。

栞夏「うそ……」

そこには、私の超絶大好きなあの人が待っててくれました。