初めて人に過去を話した。
栞夏「あのね、私中学生の時結構酷い、いじめにあってたんだ。」
大祐「えっ?」
栞夏「一方的な嫌がらせとかあって。誰にも相談できなくて…。」
何を言っても黙って聞いてくれてる大祐くん。
栞夏「気が付いたら、私独りぼっちだったんだ。仲が良かった友達にも裏切られて人も信じられなくて聡太にも相談できなくて…。」
大祐「わかった!わかったから。」
栞夏「あっ、また泣いてる。私」
大祐「聡太に話さなくていいのか?」
栞夏「今更過去の話言っても…。」
大祐「んで、神谷と何があった?」
栞夏「何でわかるの?杏華のこと一言も言ってないのに。」
大祐「だって、田代の顔見てたら分かるし。」
栞夏「そうかな。」
大祐「過去は振り返るなよ?」
栞夏「はいっ。あと、この事聡太には絶対に言わないで。」
大祐「おうおうwww」
栞夏「ありがとう。」
大祐「どんだけ、泣きそうになってんのー?」
栞夏「そんなこと言われたら泣きそうになるのー!」
大祐「可愛い奴www」
頭をぐしゃぐしゃってやられて正直ビックリしてる。
聡太以外の人に頭ぐしゃぐしゃされるのは慣れなくて。
栞夏「やめてーww」
大祐「いじられキャラだな。」
栞夏「私先に戻ってるね!」
大祐「おうっ!」
何でだ俺。(大祐)
田代と話す度にキュンキュンする。
もしかして、俺好きになったか?
大祐「泣いてる顔見たら守ってやりたくなんじゃねえかばーか。」
誰にも聞こえないようにそう呟いていた。