由希の母
『駿くん…ごめんなさいね…』

とかなしげな表情で言われた。

由希のお母さんはもう疲れきった顔をしていた

「いえ、僕はもうお見舞いに行きませんね」

由希の母
『駿くん…っ!』

「もういいんです。
僕が居たら思い出せないことに
いらだちが出てしまうと思うので」

由希の母
『駿くん…またいつかよろしくね』

もうこれでいいんだ…

いつかまた由希が思い出せたら会うよ

由希の手に見えた爪のあとと髪の毛の減りは

俺のせいだと思うから…

いつか君が思い出すまで俺はずっと待ってる


君が笑顔で

『ただいまっ』

と言うまで…

俺は待ち続けるよと空に誓った。

─ ─ ─ ─ END? (未来編はあとがきの後)─ ─ ─ ─