「朔ちゃん、ずっとお勉強してたの?」


…参考書、教科書が山積み。朔ちゃんて意外と真面目なんだよなあ。わたしもやらなきゃなあ。


「そうだよ、君花は今日何してたの?」

「えっっっ」

「え?」


…し、しまった。

突然、わたしのことを聞かれてしまったから、つい過剰反応…。

雨に濡れて、彼氏の家に行って、ギューしたりチューしたりしてましたなんて言えない…。

いや、いつもだったら言えるんだろうけど、こんなに勉強頑張ってる人になんて言えないよ…。


「その反応、飛呂くんといたね」

「…!」


ひーーーー!!一瞬でバレた!!


「なんで?!なんで分かるの?!」


そんなにわたし態度に出てた?!ていうか、言葉にしてた?!


「…え?ほんとにずっと飛呂くんといたの?」


……………………。


ぶふっ…と、目の前の男は吹き出した。

プルプルと、肩が震えている。



「朔ちゃん?!?!?!」



なんなのこの人ーーーー!!!!