放課後美佳は早く帰ると言って私を置いて帰ってしまった。
いつもなら、途中まで一緒に行くのに今日は一人、帰ってしまったので、すこししょんぼりして家に帰った。嫌われたんじゃ・・・なんて被害妄想してたけど
  もしかしたら・・・彼氏かもしれない!
と、いまさら思い出して安心しながらもちょっとうらやましくなった。
 
 あたしも見つけなきゃ・・・。
でも、見つけてはいるもの、ゲットできないという状況・・・。
 だったら・・・行くしかねぇ。






 さっそく、私は公園にいた。
高校の近くでよく高校生がたまる場所。
 
 うわぁ・・・一人気まずっ。

でもいるかもしれない・・・あんなイケメンだもん。いるよ。

 今日はやけに人がいなかった。たしか近くの高校生がよく行くレストランの割引の日だった。なんだか・・・来る気配がしなかった。

 「さてと・・・帰りますかぁ・・・。」結局会えないまま帰ることにした。

そうして公園を出て歩いていると、前から高校生が一人来た。
 顔を見るとなんか変な感じだった。
んんんーなんか見たことあるなぁ・・・そう考えていると・・・

 「んぎゃぁ・・・あの・・・イケメンだ・・・」

そのイケメンは一人公園にはいっていった。

 ほんとなら、追いかけてアドレスでも聞きたいところだったが、考えているうちに悲しいことが思いついてきた。

 ・・・・・彼女いる・・・・・

だってあんなにカッコよくて、一人公園にはいって行くなんて・・・やっぱいるよ。
 あぁあ、なんか・・・やだな。こんなことなら来なきゃよかった。

 はやく帰ってテレビみよっ。
気持ちまぎらわさなきゃ・・・。