「梨々香の髪柔らけーな。」

私の髪をクルクルとあそぶ。

彼に触れられたびに、
好きという想いが溢れて甘えたくなる。


『リイキ……』


「ん。」


『本当はね、いつもすごい嫉妬してる。』


「は?どこかだよ。」

彼はケラケラと笑う。


『リイキのこと女の子が見つめるのを見るたびに嫉妬してる。』


「わざわざ、そんな嘘つかなくていーんだかんな?」


『嘘じゃない…すごいやだもん。』


彼の肩に少し寄りかかった。