「しゃーねぇだろ。好きなんだから…お前が。」
『…うん。…でもさ、ケイは――』
「あ?」
『……なんでもないです。』
「でも、梨々香嫉妬しないよな。」
実は、結構嫉妬してたりする。
彼が、街を歩いたり
学校で歩くたびに
周りの女子が目をハートに
させているのを見たりすると
気づかれてはいなかったが
嫉妬をしていた。
でも、彼の前では
女の子の話などされても
ほとんど無視して遊んで来れば?とか
思ってもないことをよく言った。
『そんなことないよ。』
「まぁ、今日の朝は嫉妬してくれて嬉しかった。」
男の人って嫉妬されて
嬉しいのかと不思議に思った。
だって、よく重い女は嫌いだなど
世間的に知れ渡っているからだ。