学校への登校の途中、
手をつないで歩いていた。


「梨々香、今日一人だな。」


『うん…。』


私はリイキの手を強く握った。



「まぁ、でもさっき寂しくないって言ってたし平気か。」



彼は意地悪そうな顔をで
ニヤっとしきいてきた。


『リイキさ………。』


「ん?」


『意地悪いね。』


「あ?何がだよ。」


『そこはさ、今日も一緒にいてやろっかとか言ってくれてもいいじゃん。』


私は、手を離し早歩きで少し前を歩いた。