「まぁ、それは鼻血ものだな。」



『ほら……。結局、そういう人が好きなんじゃん。幻滅した。』



やっぱ、言わなきゃ良かった。
お姉ちゃんのこと紹介したら
こうなるってわかってたから…


だから、嫌だった。


「ちげえって。」


『はぁー?何が違うっていうの。そのままじゃん…。』


「そういうこと言ってんじゃねえって言ってんだよ。」


『今更、ごまかさなくてもいいから。お姉ちゃんでもなんでもひっかけにいってくれば?』





「……つったく。聞けよ。」


ダンベルを持ち上げながら
反対の手でガシガシと掻いている。


『ごめん…。』