「私の部屋?」

「うん。だから凛ちゃん、
家に戻ってきてくれないかな?」

「家に?」

「やっぱり、凛ちゃんと暮らせたら、
楽しいかなあって、
一也も凛ちゃんと毎日ゲームができたら、
楽しいでしょ?」

「俺は別にどっちでもいいよ。」

「どうかな?凛ちゃん。」

「お父さんは、
日本に帰ってきた時に、
凛も家にいてくれると、嬉しいぞ?」

…皆、私に家に戻ってきてほしいと
思っているんだ。

私は、どうなの?

この旅行は楽しかった。
優香さんとも、
一也とも、
仲良くなれた。

お父さんとも久々に話せて嬉しかった。

多分、この家族なら、
もう大丈夫だと思う。

家に帰ってもきまずくなることはない。
楽しいと思う。


でも、

でも、

なんでだろう…

何かが、

何かが私の中でひっかかる。