「あらあら凛ちゃん、大丈夫?
捻挫とかしてない?」

優香さんに声をかけられる

「…大丈夫です。」

ちょっと恥ずかしい…
さすがにこのくらいで捻挫なんてしない。

捻挫かあ…

ふと、球技大会で捻挫したときのことを
思い出す。

あの時、先生に助けてもらったなあ。
日曜日だったのに、
背中に乗せて、病院に連れてってくれて…

先生の背中、結構、広かったな。
私は重くなかったかな?
よくよく考えると、
先生に、全体重預けてたってことだよね?

思い出したらドキドキしてきた…
あの時は何も感じなかったのに

ん?いやいや、
何、ドキドキしてんだよ!
どういうことなの?

「姉ちゃん何、ボーっとしてんの?
大丈夫?」

は!いかんいかん!
また先生のこと思い出してた。

「うん!大丈夫。
さあ、リベンジだ!今度は負けないから。」

もう旅行中は先生のこと考えるのやめよう。