それでも、しばらくやってると、
少しは感覚が掴めるもので、
だんだんと打ち返せるようになってきた。

なんだ!私もやればできるじゃん。

「俺、小学生だよ?
小学生相手に必死すぎじゃない?」

いっらあ…

「そんな必死じゃないです!
小学生だから手加減してやってるんです!」

「ふーん?じゃあ、もっと早くするけど、
転ぶなよ?」

「のぞむところだ!」

って早!無理だよ!
何、私、挑発にのってんの?

右…
と思ったら、
左に来るし…

って、え?
また、右?

あれ?
球が消えた!?

グニッ…
あ、なんか踏んだ!

ってバランスが…

「うわああ!」

「マジで転ぶのかよ!姉ちゃん…
大丈夫? 」