私は、

先生のことが、

好き?

なのか?


「姉ちゃん…ゲームでは強くても、
実際は運動神経ないんだね。」

「うっさい」

今、考え事してるんだから。

「まあ、
凛は昔から運動神経なかったからな。
よくそのへんで転んでた。」

「あら?そうなの?」

皆して、私に運動神経がないことを言いすぎ。
まあ、事実だけど。

風呂から上がったあと、
私たちは温泉卓球を楽しんでいた。

いや、楽しんでるのは義弟だけかもしれない。

私、全然打ち返せないし。
ラケットに当たっても、
何故か変な方にとんでくし。

「普通に
ラケットに当てればいいだけじゃん?」

「普通って何よ!普通って!」

雪乃みたいなこと言うな。

運動神経ない人にしてみれば、
まずその普通ってのが難しいってこと、
どうしてわからないかなー