「その人、どんな人?
カッコいい?」

顔は結構、良い顔してるよなー…
先生の爽やかな笑顔が思い浮かぶ。

今ごろ何してんだろ。

って、

「だから、いないって!」

「ふふふ…カッコいいんだ?」

優香さんに笑われた。

「でも、気になるんでしょ?」

気にな………ってるかもしれない。
今ごろ何してるのかなとか思っちゃったし。

どうせ、家にいるんだろ。
あ、でも、仕事するって言ってたから、
学校行ったのかな?

って、

「確かにちょっと生活が気になる人は、
いますけど!
別にそれは好きとかじゃないです!」

同じアパートだから気になるだけのこと…
のはず。

「ふふ…若い時ってそうだよね。
でも、好きじゃない人のことは、
こういう時、思い出さないよ?」

「いや?そんな事は…
だって今まで忘れて…」

あ…
一也がゲームしてる姿を見て、
先生のことを思い出したんだっけ?

「凛ちゃん、
自分に素直になってみることも、大事よ?」