「スマーッシュ!きたこれっ!」

「姉ちゃん、何気に強いんだけど。」

「そりゃ、先生に鍛えられましたから。」

「え?先生?」

「あ、なんでもない。こっちのはなし。」

ゲームに熱中してて無口だった義弟は、
ゲームを介してよく喋るようになった。

「ソフト持ってないくせに
どうやって鍛えたんだよ?」

ちなみにこのゲームは
ソフトが二人分なくても、
一人が持っていればどうにかなる。

「N64の持ってるから。」

「ふーん。いつもやってんの?」

「いや、あんまやらん。」

一人ではやらんよ。

「じゃあ、何やってんの?」

「今は、借りたゼ○ダやってる。」

「時オカ?俺も持ってるよ!ほら!」

「あ!3DSのやつだ!
…N64のより絵が綺麗だなあ。」

時代の進化を感じるなあ。


「二人とも、仲良さそうでよかった。」

と義母さん。
何故かちょっと罪悪感を感じる。
…ゲームばかりやってる女子高生で
ごめんなさい。