「愛蘭、帰るぞ」


放課後になりいつもの様に蓮と帰宅


見慣れた景色の中、歩き慣れた道を一歩一歩踏みしめる。


夏が近づいてきたからか、頬を撫でる風が少し生暖かい。


「あ、今日さお袋達外食行くから家こいよ」


夕日に照らされて、赤くなった蓮が私に言う。

「りょーかい」


あたしのお母さんと蓮のお母さんは仲が良くてよく二人で出かけるんだ



お父さん同士も同じで。


そんな日はあたしは蓮の家にお邪魔するんだ


あっ、あたしからじゃなくていつも蓮が誘ってくるんだよ?



何でかって?


それはね.....