歩き出す蓮について行くけどどこへ行くのかさっぱりわからない




街へ行くのかと思えば街とは反対方向だしかと思えばいきなり電車のるし......




「ねー!本当にどこ行くの?」

聞いても答えてくれない

電車を降りたのは3つ隣のまち



ここにはデートできそうな場所はないと思うんだけど.....




「ついた」




.....ここって.....




「海?」



「あぁ」




え?なぜ海?


こんな真冬に海きてすることあるの?



まさか入るなんてことないと思うし.....





「えっと.....なぜ?」



「ここ来い」




自分が座ってる横をポンポンと叩く蓮




あたしの質問には答えてくれないのね




とりあえず蓮の横に腰を下ろす





家を出てきたのがお昼過ぎだからもう少しで夕方か.....





「愛蘭」



「なに?」



「あそこ見ろ」



蓮が指差したのは海




海をみてどうすんだって思ったけど視線を海にうごかしてみる






「.......きれー.......」



そこには沈みかける夕日と夕日に染まる海があった




思わず息を飲んでしまうほど綺麗だった




「前偶然みつけてさ。愛蘭と見たいなって思ったんだよな。」