「愛蘭?!」



蓮が慌てたようにあたしから離れる




「やっ.....蓮怖いよ.....」




「ごめん。ごめんな?怖がらせるつもりじゃなかった」




そっと抱きしめてくれる






あたしが泣く度抱きしめてくれる

蓮の温もりがあたしの涙をとめる



「もう大丈夫.....」



やっぱりあの時のことトラウマになってるんだ。



嫌だな。忘れたい





「ん」



頭をポンポンしてくる

またそれが安心する





「で、爽と何してたわけ?」


ギクッ



忘れてくれたのと思ってたのに!




告白されたとかいいにくいじゃん!




「やっ.....えっと、それは.....」





「告白でもされた?」




「え?」




「図星かよ」




ピタリと当てた蓮にびっくり




てかばれたし!




あたしの馬鹿!!





「返事は?」



「断ったよ。好きな人でもないのに付き合えないから」






あたしがそう言うと


はぁ.......とため息つく蓮





なんか疲れたのかな?




「焦った.....」



ん?何が?




とあたしが聞き返しても帰ってくる言葉は何でもねぇ。の一言





ふーん、まぁいいや!