「いいんですよ」

会長はあたしを止めた。

「…はいっ?」

そう聞き返したあたしに、
「僕からのプレゼントです」

会長はデレ甘い笑みで返したのだった。

「いや、でも…」

プレゼントとは言いましてもと言いかけたあたしに、
「2000円のお返しです」

会計は終わっていた。

「か、かいちょー!」

叫ぶように会長を呼んだあたしに、
「お似合いですよ」

会長はデレ甘い笑みで返してきたのだった。

この笑みの甘さに糖尿病にならない自分の丈夫な躰が憎い…。