「…はいっ?」

あたしは訳がわからなかった。

明日1日会長と一緒にいろ…って、
「2人きりって、ことですよね?」

意味の確認をするために、あたしは聞いた。

「もちろん、僕と2人です」

会長は答えた。

確認するまでもなかった。

「どうしても?」

もう1度聞いたら、
「どうしても、です」

即答で返ってきた。

「あなたと2人だけで話がしたい」

会長が続けて言った。

あたしを見つめるその真剣な瞳に、あたしは逃げるように目を伏せた。