あたし、ねだった覚えなんてないんですけど!?

してくださいなんて頼んだ覚えなんてないんですけど!?

いろいろと言いたいあたしに、会長は気づいていないと言うようにこの場を後にした。

バタンと、屋上のドアが閉まった。

「クッソー…」

会長がいなくなって呟いたあたしに、
「桃姉ちゃん、どうしたの?」

真里が不思議そうな顔をしてあたしに話しかけてきた。

「何でもないです!」

あたしはそう返すと、真里からたこ焼きを1つ奪って口に入れた。

「それにしても…」

真里ははあと乙女なため息をもらして、
「桃姉ちゃん、すごくかっこいい人と生徒会の仕事してるんだねぇ」
と、言った。