「わーっ、かっこいいー。

桃姉ちゃんいいなー」

頬に手を当てて乙女なことを言う真里に、あたしは冷めた目を向けた。

いいって思ってるんだったらあたしと席替えしてよって言う話だ。

って言うか、口の端に青のりついているんですけど。

「桃姉ちゃん…もしかして、この前言っていたお姉さんたちと妹さんですか?」

会長が思い出したと言うように言った。

クソ、真里のヤツ余計なことを言いやがって…。

「えーっ、あたしのこと知ってるのー?」

真里はきゃーっと嬉しそうな声をあげてはしゃいでいる。

会長は“お姉さんたちと妹さん”って、はっきりと言ったんですけど?

「桃、もったいぶってるヒマがあるなら早く言いなさい」

若葉ちゃんまで言い出したよ…。

だけど、この後の劇を見る訳だし…。