会長、起きたのね…。

今日ほど神様を恨んだことは…たぶん、ないとは言えないかも知れない。

「桃、知り合い?」

つぐみちゃんが聞いてきた。

つぐみちゃんもつぐみちゃんで何で気づいたの?

男の人はしばらく勘弁じゃなかったの?

会長はあたしの隣に腰を下ろした。

…で、何で当たり前みたいな感じであたしの隣なんですか?

それはあたしに対する嫌味ですか?

冒涜ですか?

侮辱ですか?

会長の頭には寝癖がついていた。

けどその寝癖も無造作ヘアーみたいになってて…クソ、寝癖まで会長の味方かよ。

心の中で毒づいてイカ焼きを引き千切った。