さて…あたしは前世で会長に何かやらかしたのであろうか?

因果応報なんて言う言葉があるくらいだから、前世であたしは会長に何かやったのかも知れない。

「どうしたの?

2人共」

会長から離れたあたしたちに若葉ちゃんが声をかけてきた。

「別に…」

何にもないと言いかけたあたしに、
「あのね、すっごくかっこいい人が寝てたの!」

真里がさえぎった。

こんのヤロー…。

ギッと真里をにらむあたしだが、彼女は気づいていない様子でたこ焼きを頬張った。

「えっ!?

どこどこ?」

若葉ちゃんが身を乗り出して真里に聞いた。

「あそこ」

真里はつまようじで会長がいるところを指差した。