ガチャッと、屋上のドアを開けた。

「わー!」

真里ははしゃいで屋上を駆けて行った。

「へえ、屋上かー」

つぐみちゃんはキョロキョロと物珍しそうに屋上を見回している。

「生徒会の嬉しい特典よね、屋上を利用できるって言うの」

若葉ちゃんは懐かしそうだった。

彼女もあたしと同じ在学中は生徒会に所属していた。

ちなみに副会長ではなく、会長だ。

「さ、食べようか」

そう言ったあたしに、
「あれー?」

真里の声が飛んできた。