「って言うか、早く始めますよ?

2人で練習するために生徒会室にきたんでしょう」

台本に視線を落として、練習に集中しようとした。

「練習、したいんですけどねえ」

会長はふうと息を吐くと、
「なっ、なっ…」

あたしに歩み寄ってきた。

「練習よりも先に手に持っているお弁当箱の方を下ろして欲しいのですが…」

「なっ、ちょっと…!?」

会長がお弁当箱を持っているあたしの手をつかんだ。

「ちょっと、何するんですか!?」

そう聞いたあたしに、会長はお弁当箱を取りあげた。