「何回か2人で練習を重ねて見た方がいいかも知れないと思う」

委員長が、それはそれはデッカイ爆弾をあたしの頭のうえに落とした。

ガーン!

今のあたしの気持ちを表現するとするなら、まさにこの効果音が大正解だ。

これがマンガだったら画面は真っ白、あたしの顔には縦線が入っていると言うおまけつきだろう。

あたしの神頼みは何だったの?

プライド捨ててまでの神頼みは何だったの?

つぐみちゃんとケンカしないとか、真里の乙女妄想にも冷めた目を向けないとか、結構言ったんですけど…。

「じゃあ、主役の2人抜きで練習しようかー?」

委員長がクラスメイトに言った。

「平岡さん、向こうで見てましょう」

会長に連行されるように、魂が抜けた状態のあたしは教室の隅に行ったのだった。