全く、おりがみくらい自分で買えばいいのに。

でもかわいい妹だから仕方がない。

「真里は文化祭で何やるの?」

大事そうにおりがみを抱いている真里に聞いた。

「あたし?

ポップコーンを売るの」

「へえ、売店か。

それにしても、ポップコーンを売るなんてずいぶん変わってるわね」

でもそっちの方がうらやましいけど。

あたしは回転椅子に腰を下ろした。

「そうかな?」

真里は大きな目をパチパチさせた。

「何味のポップコーンを売るの?

うす塩?

キャラメル?」

椅子をクルクル回しながらあたしは聞いた。