「もう無茶すんなよ」



「うん。ありがと」



流衣はそれだけ言って改めて前に立った。



静まり返る倉庫…



「これで心と美桜に反対する人はいねぇな?じゃあ今日は解散だ」



そして流衣たちは幹部室へと戻った。



あたし達も後ろへついて行った。



「なぁなぁ!なんで心ってそんな強いんだー?」



いきなり痛い質問。



「昔教えてもらったの。ある人に」



「そうなんだ!ある人って名前は?」



言ってもわからないだろう。



だから言ってもいいかな?



「んと、柏谷 信っていう人」



「へー!その人に会ってみたいなぁ」



「遠くに住んでるから会えないよ?」



本当はどこにいるかわからない。



あたしだって信さんに会いたいよ。



「おまえら時間大丈夫なのかよ?」



そういわれて携帯をだして確認する。



19:00と表示された



空龍んときはもっといたんだけどな



「あっメアド交換しようぜ?」



和の提案でみんなとメアド交換した。



「美桜ちゃん送るよ」



交換したあと雄斗が美桜にそう言う。



「心俺が…」



「俺が心送るよ」



流衣が何か言いかけたけどそれをよぎって陸が言った。



「いいの?」



「あぁ。行くぞ」



あたしは陸の後を追いかけた。



その後流衣が舌打ちしてたのはあたしにはきこえなかった。