…本当は…わかってた



最初から陸があたし達を認めてくれていたこと。



でも…



「陸さ、女嫌いなのに…あたしに向かってきてくれた。きっと陸は変わりたいんだよね?あたしでよければ助けてあげる…よ」



そう言ってあたしは手を差し伸べた。



「…わかってたのかよ…っ可愛くない女…」



口ではそう言うけど手を握ってくれた。



まだ震えてるけどあたしは陸を抱きしめた。



「大丈夫」



それだけ言って…。



するとまた歓声があがった。



「心さんすげえええええええ‼︎」



悲鳴に近い声。



あたしは素直に嬉しかった。



心から認められた気がして。