私達が特殊警察部隊に配属される旨は瞬く間に学校中のみならず、警察組織全体に広がりをみせた。






周りが私たちに向ける視線は覚悟していた以上に重く、不安は募るばかりだった。






周りの生徒達はというと卒業試験やら卒業後の配属などでピリピリとした空気が漂っている。



……はず…なのだが、



「ちょっとぉ!

一留くんってイケメンだったの⁉︎」




「きゃーーーっ!!

一留くんこっち向いてぇ〜!」



「一留くぅん〜!

勉強教えてぇ〜!」



特殊警察への配属が決まった次の日、

一留は自らあの地味~な変装を取ったのだ。





それはそれはものすごい反響で、学校中が大騒ぎになった。






もちろん、幼馴染である私は彼の本性を知っていた為あまり驚きはしなかったものの彼の急な変化に目を疑った。






本人曰く、


「前の地味なスタイルは周りに自分を真面目な生徒に見せる為の変装!

てか、前のメガネスタイルそんなにダサかった??」




決して本性を隠してたわけではないらしい。



むしろ、自分がダサかった事にすら気付いてない超ど天然野郎だった。






そして、配属が決まり変装が必要無くなった為変装を取ったとかなんとか…