「わぁぁぁんっ誰かーーー!!」


おもいっきり声を出して叫んだ。


すると…


「うるせぇな」


どこからかボソッと、低い男の子の声が耳に入ってきた。


ど、どこから??


私は辺りをキョロキョロと見回した。


だけど誰もいない。


今度は路地裏の角を曲がって、ひょこっと顔を出してみた。


「う…わぁー…」


びっくりした。


そこにいたのはかなりのイケメン。


漆黒のさらさらな髪に、遠目からでも分かるほどの長いまつげ。


鼻も唇も、完璧なくらいに整っている。


それに大きい瞳が印象的なー…


…ん?こっちを見てる…気がする。