「当たり前だよ!」


私は溢れてきそうな涙を袖でぬぐって、電車に乗り込んだ。


新しい家、新しい家族ー…

お母さんは五男兄弟って言ってた。


私と同じ学年が四人と2つ下の学年の子が一人。


私はずっと一人っ子で、お母さんは朝昼夜働いてたから、基本的にいつも一人だった。


これからは誰かが傍にいてくれるんだね。


ふふ。楽しみだなぁ♪


これからの生活のことを考えると、自然と顔がほころぶ。


お母さんは窓に寄りかかって眠っている。


新しい学校でも、頑張ろう!


ガタンゴトンと電車に揺られながら、私は心の中で意気込んだ。