「あ"?親父の…??」


春の説明を聞いて、ぽかんと呆気にとられたような顔をしている樹。


まぁ、…そりゃそうなるよね。


「パパの子供だよぉ」


翼が樹の隣にちょこちょこと歩いてきて言った。


そして、自慢げにふふんと胸を張る。


きっと今の説明で樹は納得したと思っているのだろう。


だけど話は逆にややこしい方向に行ったんだな。これが。


「親父の隠し子…?」


案の定、樹の中の私は、隠し子認定されてしまった。

「違うよぉ。血は繋がってないのぉ」


「隠し子なのに血は繋がってない??」


ああぁぁっ翼、もーしゃべんないでっ余計こんがらがるから!!