それからというもの。


引っ越しの準備で忙しかった。


春休みが終わったら、向こうの高校に入学するからだ。


私の中学は、いわゆる小中高のスカレーター校というやつで、当たり前に一緒に高校へ上がると思っていた友達は、涙を目に溜めながら、お見送りに来てくれた。


ここから新しいお家にいくのには、電車で小一時間と、そこから歩いて30分だとお母さんが言っていた。