あれは狭かったなぁーなんて。


思っていると。


ピタリと突然春君が足を止めた。


「ゎぷっ!?」


その反動で、私はおもいっきり鼻から春君の背中にぶつかった。


「うぅー…」


痛みで鼻を押さえながら、私は何事かと前を見た。


春君がドアノブに手をかけている。


「ここがリビングだよ」


春君は優しく微笑んでドアノブをひねった。


がちゃっという音がして、扉が開く。