そして私に向き直る。


「君…まじでここに住むんだ。…ふーん」


春君は、じろじろ私の体を舐めるように見てくる。


「あ、あの…?//」


「んー、ギリギリAってところかな。まぁ…、…いっか。」


春君は1人で納得したように頷くと、私の腕を引っ張って、ばかでかい玄関の扉を開けた。


…何がAなのかは聞かないで。


悲しくなるから。


そして何故春君、見ただけで分かった!?いっかって何がいいの!?


聞きたいことはたくさんあったが、玄関に入った瞬間、そんなことは全て頭から吹き飛んだ。


「ひ、…ひろっ!」


とにかく広い。


玄関から続いていく廊下は先が見えないぐらい長いし、壁は…何これ?大理石??