男の子はゆっくりと片方の手で門を閉め、片方の手を私のあごに持ってきた。


「君、誰だっけ?」


色気が交えたその声に、私の肩はビクッと反応した。

こ、この男の子、色っぽい…


「誰だか知んないけど、一回じゃ物足りなくなっちゃった?」


「えっ?」


「んー、基本一回ヤった女の子とは二回目はないんだけどな。君、可愛いしまぁいっか」


そう言って男の子は私のあごをくいっと上げて、唇を近づけてくる。


な、ななななな!?


「ちょ、ちょっま、ストップ!!」


私はありったけの力を出して男の子から離れた。


男の子はぽかんと口を開けて固まっている。