男の子は地面から立ち上がって、すたすたと私に向かって歩いてくる。


う…うわわ!?


来てるよ来てるよ(>_<)

男の子は私の目の前でピタリと足を止めた。


そして一言。


「お前うるせぇんだよ。わぁわぁ騒ぎやがって」


そう言って心底うざったそうに眉を潜めた。


怖いー…人一人殺ってそうな表情だ。


こんな整いに整った顔の人物が、一体どうやってこの表情を作っているのだろうか。


私はおずおずと後ずさりして、気づく。背中にトンっと何かが当たった。


…壁だ。