「陸さん…?」



注文していたチーズバーガーと柚子緑茶を持って、マコトが俺の前の席に戻る。


俺は我に返って、マコトに笑いかけた。


「どうしたんですか?」

「なんで?」

「何だか、考えてるみたいだったから」


マコトが、少し心配そうに、それでも笑っている。



「マコトくんのこと、考えてた」

「え…?」

マコトが、耳を赤くしている。

元々肌の色がどちらかといえば白いから、マコトは赤くなるとすぐにわかる。

短めの茶色い髪。



見ているとどんどん可愛くなって、抱きしめてしまいたくなる。